翻訳

Rectoly は、手元の端末の中で動くモデルで論文を翻訳します。どこにもアップロードしません。モデルを一度ダウンロードすれば、段落の下に訳文が付きます。

対象 Mendeley 版・Zotero 版 Windows・Linux・Mac・iPad・Android 購入に含まれる機能

翻訳を始める

  1. 設定を開き、翻訳を探します。
  2. Windows · Android翻訳モデルをダウンロードを押します。翻訳ははじめからオンなので、モデルが入ると、読書モードの各段落の下に訳文が付きます。訳す言語は、はじめは端末の言語です(英語の端末では、翻訳する言語で選ぶまで訳しません)。論文が翻訳サービスに送られることはありません。
  3. Mac・iPad翻訳をオンにして言語を選ぶと、読書モードの各段落の下に訳文が付きます。
  4. 最初に、翻訳モデル(約 2.5 GB)のダウンロードを案内します。ダウンロードは一度だけで、モデルは端末に残り、アプリを更新しても消えません。
  5. Windowsダウンロードのあと、この PC の翻訳の速さを測ります。Vulkan 対応のグラフィックスカードがあれば 1 段落 1〜2 秒、CPU だけの場合は画面に見えている段落だけを訳します。
  6. Androidダウンロードのあと、この端末の翻訳の速さを測ります。速い端末は開いている論文の残りも先に訳し、遅めの端末は画面に出ている段落だけを訳します。遅すぎる端末では、端末だけでは翻訳を使えません(ペアにしたパソコンに任せることはできます)。
  7. Windows · Android訳文の行をしまうには、読書モードの翻訳ボタンを押します。もう一度押すと戻ります。

翻訳は買い切りに含まれます。モデルを入れたあとはオフラインでも動きます。英語の論文を、アプリ自身が話す言語へ訳します。PC と Android では品質を確かめた言語に、iPad と Mac では残りの言語をシステムの翻訳に渡して、その旨を表示します。

読んでいる間

  • 訳文は段落の下に付くので、ページを離れずに原文と突き合わせられます。
  • 開いている論文では、あなたの先を訳して進むので、次の段落に着くころにはたいてい訳文ができています。
  • Windows · Android設定の開いている論文の残りを先に訳すで、読んでいる間に 1 本を訳し切れます。
  • Mac・iPadPDF のページそのものを原文⇄訳文で切り替えることもできます。段組も図の位置もそのままです。
  • WindowsPDF のページそのものを訳文にすることもできます。PDF のツールバーの翻訳から訳文で表示を選ぶと、段組も図の位置もそのままに訳文が載り、原文で表示で戻ります。2 画面を並べられる幅なら、訳文のページを並べるで原文の横に訳文のページを開けます。
  • AndroidPDF のページそのものを訳文にすることもできます。PDF の画面の「…」から訳文で表示を選ぶと、段組も図の位置もそのままに訳文が載り、原文で表示で戻ります。2 画面を並べられる幅なら、訳文のページを並べるで原文の横に訳文のページを開けます。
  • Windows · AndroidPDF のページの上では、今の版では数式を含む段落は訳文にせず、原文のまま残します(論文ごとに一度、数式を含む段落は原文のまま表示していますと知らせます)。
  • Android本体が熱いときと低電力モードのときは先回りを控えます。さらに熱くなると、温度が下がるまで翻訳を一時停止します(それでも続けるで続けられます)。

翻訳で壊れないもの

数式・数値・[12] のような引用の印・その論文の用語は、覆いを掛けてから訳し、訳したあとに一つずつ無事かを検査します。検査に落ちた段落は、誤った訳ではなく原文のまま示します。用語は 1 本の論文の最初から最後まで同じ訳語で通します。

訳文をライブラリに保存する

  • Mendeley 版訳文は、ご自身の Mendeley ライブラリにその論文のファイルとして保存され、ほかの端末でも同じ訳文が出ます(二度訳しません)。初期設定でオン。訳文をライブラリに保存するでオフにできます。
  • Zotero 版Zotero では、ご自身のストレージに保存してよいかを先に確認します。同意しない限り何も書き込みません。
  • ファイル名は「Rectoly translation (do not delete)」で始まり、Mendeley・Zotero からいつでも削除できます。グループのライブラリには保存しません。

スマホ・タブレットの翻訳を肩代わりする Windows

同じネットワークの iPad や Android の端末の分を、この PC が訳せます。

  1. PC の設定でスマホ・タブレットを開き、スマホ・タブレットの翻訳を肩代わりするをオンにします。先に翻訳モデルのダウンロードと速さの計測が必要です。
  2. Windows から「ネットワークへのアクセスを許可するか」の確認が出ることがあります。アクセスを許可するを選んでください。使えるのは、同じ Wi‑Fi にいる、ペアリングした端末だけです。
  3. ペアリングを開始を押し、端末の Rectoly で QR コードを読み取ります(カメラがなければ番号を表示で 6 桁を入力)。
    • Linux でファイアウォール(ufw、firewalld)を使っている場合は、TCP の 1 ポートと UDP 5353(mDNS)の許可が要ります。何を許可すればよいかは、スイッチをオンにしたときに Rectoly が案内します。
  4. 以後、端末は段落をその 2 台だけの鍵で暗号化して送り、PC が訳して返します。あなたのネットワークの外には何も出ません。

パソコンに翻訳を任せる Android

同じネットワークにある Windows・Linux の Rectoly に、この端末の翻訳を任せられます。この端末に翻訳モデルをダウンロードしなくても、メモリが 8 GB に満たない端末や、速さの計測で遅すぎると出た端末でも、訳文を読めます。

  1. パソコンの Rectoly で、設定 › スマホ・タブレット › スマホ・タブレットの翻訳を肩代わりするをオンにして、ペアリングを開始を押します。
  2. この端末の Rectoly で、設定 › 翻訳 › パソコンで翻訳を開き、QR コードを読み取るでパソコンの QR コードを読み取ります。読み取りが使えない端末では、下に出るパソコンを選び、パソコンに表示された 6 桁の番号を入力します。
  3. 以後、端末は段落をその 2 台だけの鍵で暗号化して送り、パソコンが訳して返します。パソコンが応じられないときは、この端末にモデルがあれば、その場で訳します。

外出中の依頼 Windows

依頼を受け取るをオンにすると、スマホ・タブレットで読んでいる論文のまだ訳していない段落を PC が訳し、ライブラリに保存します。対象はマイライブラリのうちこの PC にダウンロード済みの論文だけ、動くのは電源につないでいる間だけです。ウィンドウを閉じても Rectoly は通知領域に残り、30 秒ごとに Rectoly のサーバーへ合図を確かめます。サーバーを通るのは合図だけで、論文や訳文は通りません。

Linux でも「依頼を受け取る」は動きます。通知領域のあるデスクトップでは Windows と同じですが、通知領域の無いデスクトップ(素の GNOME など)では、ウィンドウを閉じると Rectoly が終わるため、ウィンドウを開いたままにしてください(その場合はアプリがそう表示します)。どの OS でも、Rectoly が自分でログイン時に起動することはありません。

自宅のもう 1 台の PC で依頼が来たら、翻訳する PC を起動するをオンにすると、眠っている翻訳 PC を起こせます。起こされる PC はネットワークアダプターの「Wake on Magic Packet」をオンにし、実際にはルーターへの有線接続が要ります。Wi‑Fi ではまず起きません。

外出先から PC に頼む Android

設定 › 翻訳の外出先から PC に頼むをオンにすると、論文を閉じたときにまだ訳されていない段落を、家の PC に頼みます。PC が訳してあなたのライブラリに保存し、次の同期でこの端末に届きます。サーバーを通るのは合図だけで、論文や訳文は通りません。

  • PC が起動してサインインしていて、PC 側で依頼を受け取るがオンになっている必要があります。対象は、その PC にダウンロード済みのマイライブラリの論文です。
  • PC に届くか確認するで、いま頼めるかを確かめられます。頼めないときは、その理由と代わりにできることを表示します。
  • PC が動いていなくても依頼は消えません。論文のそばで待ち、PC が次に動いたときに拾われます。

端末から PC が見つからないとき Windows · Android

  • ファイアウォールの確認。 Windows の確認を「許可」せずに閉じてしまった場合は、Windows セキュリティ → ファイアウォールとネットワーク保護 → ファイアウォールを介したアプリの許可で、Rectoly を許可してください。
  • ネットワークの種類。 Windows はネットワークを「パブリック」か「プライベート」として扱います。Rectoly はスイッチをオンにしたネットワークで受け付けます。別のネットワークにつながると、設定に「オンにしたときとは別のネットワーク」と出るので、このネットワークで受け付けるを押してください。
  • ゲスト Wi‑Fi・大学のネットワークは端末どうしの通信を遮ることが多く、両方ともオンラインなのにペアリングが失敗します。自宅のネットワークか、自分のテザリングなら通ります。
  • VPN・仮想アダプター(VPN のトンネル、WSL、仮想マシン)が接続を吸い込むことがあります。見つからないときは VPN を切るか、設定で本物の Wi‑Fi アダプターのネットワークを選び直してください。
  • 1 台の PC に両方の版を入れている場合、ペアリングは版ごとに別です。読んでいる版とペアにしてください。

必要なもの

  • Windows64 ビットの x86 CPU(AVX2 対応)とメモリ 8 GB。速く使うには Vulkan 対応のグラフィックスカード。無い場合は画面に見えている段落だけを訳し、特に遅い機械では翻訳を使えないことがあります。
  • Android端末自身で訳すには、メモリがおおよそ 8 GB 以上の端末。速さは端末によって違い、ダウンロードのあとに測ります。メモリが足りない端末や遅すぎる端末でも、ペアにしたパソコンに任せれば訳文を読めます。
  • モデルと作業ファイルのために約 3 GB の空き。

2026年10月7日 更新