リンクされたファイルとは
ZotFile と ZotMoov は Zotero の拡張機能で、論文の PDF を Zotero のストレージから自分のフォルダ(たいていは Dropbox・Google ドライブ・OneDrive で同期しているもの)へ移し、項目にはそのファイルへのリンクだけを残します。Zotero はこれを「リンクされたファイル」と呼びます。
リンクされたファイルは Zotero の同期に乗りません。Zotero が持っているのは項目で、PDF はあなたのクラウドのフォルダにあります。そのため、ふつうの添付ファイルのようにダウンロードすることができません。取りに行く先が無いからです。
PDF がリンクされたファイルの論文には、ライブラリで「リンク」の印が付きます。
解決のしかたは Zotero 自身と同じで、どの端末でも同じフォルダを指すことです。そのフォルダがこの端末のどこにあるかを Rectoly に教えれば、論文が開けるようになります。
フォルダを選ぶことと「場所を探す…」は無料です。リンクされた論文を開くのは、ふつうのダウンロードと同じ扱いで、購入に含まれる機能です。14 日間の無料トライアルの間は無料で、トライアルを始める前でも最初の 1 本は無料です。トライアルと購入をご覧ください。
基準フォルダを選ぶ
PC の Zotero では、このフォルダは[設定]→[詳細]→[ファイルとフォルダー]→「リンク付き添付ファイルの基本ディレクトリ」です。どのフォルダを選べばよいか、先にそこで確かめてください。
- Rectoly で設定を開きます。
- 設定 ›「同期とバックアップ」›「リンクされたファイル(ZotFile・ZotMoov)」。
- 設定 ›「同期」›「リンクされたファイル(ZotFile・ZotMoov)」。
- 「フォルダを選ぶ」を押して、この端末のフォルダを選びます。
- 「未設定」だった行に、選んだフォルダが出ます。「設定を外す」で消せます。
OS ごとのフォルダの選び方:
- 「ファイル」App から選びます。そこに出ている Dropbox・Google ドライブ・OneDrive・iCloud Drive のフォルダを選んでください(そのサービスのアプリが入っていないと、フォルダは出ません)。Mac では Finder のフォルダ(
~/Library/CloudStorage/の中など)もそのまま選べます。 - ファイルの選択画面で同期フォルダを選びます。
C:\Users\<あなた>\Dropbox\…、Google ドライブのG:ドライブ、OneDrive のフォルダなど、同期アプリがこの PC で最新にしているフォルダです。
Rectoly はそのフォルダを読むための許可を OS に求めます。求めるのは読み取りだけです。
Zotero の基準ディレクトリと完全に同じフォルダでなくてもかまいません。Zotero 側が Dropbox/Zotero で、ここで Dropbox を選んでも、Rectoly はファイルを見つけます。見つからないときも、場所を探す…で 1 本指し示せば、残りの道のりを覚えます。
基準フォルダはこの端末とこのアカウントのものです(同じクラウドのフォルダでも、端末ごとに道のりが違うためです)。バックアップには入らず、アカウントからログアウトすると消えます。
リンクされた論文を開く
いつもどおり論文を開きます。Rectoly は基準フォルダからリンクをたどり、PDF を自分の置き場に写して開きます。ハイライト・付箋・手書き・読書モードは、ほかの論文とまったく同じように使えます。
写すのには理由があります。Rectoly は注釈や手書きを、自分が持つ PDF の隣に小さなファイルとして置きます。元の場所で開くと、覚えのないファイルがあなたの Dropbox のフォルダに増えてしまいます。写して開けば、あなたのフォルダは触れられないままです。
あとからフォルダの中の PDF が変わったとき(PC のほかのアプリで書き込んだ、ZotFile が置き換えた、など)は、大きさと更新日の違いに気づいて、次に開くときに写し直します。
リンクされたファイルは「マイライブラリ」だけのものです。Zotero はグループライブラリでは使えません。
見つからないときは
基準フォルダは設定してあるのに、その PDF だけリンクの先に無いことがあります(フォルダの名前が変わった、PC 側の基準ディレクトリが選んだフォルダと違う、など)。このときは「リンクされたファイルが見つかりません: …」と出て、「場所を探す…」が使えます。
ファイルを自分で選んでください。Rectoly はそれを開いたうえで、リンクが指していた場所と実際の場所を見比べます。その差から規則を作り、ほかのリンクされた論文にも当てはめて、「見つかりました。同じフォルダの他の PDF も開けるようになりました。」と伝えます。たいていは 1 回の「場所を探す…」でライブラリ全体が開くようになります。
選べるのは基準フォルダの中のファイルだけです。外のファイルを選ぶとそう伝えるので、PDF が入っているフォルダを基準フォルダにし直すか、中のファイルを選んでください。
すること・しないこと
- Rectoly はフォルダの中のファイルを書き換えません。 読むだけです。名前の変更・PDF への書き込み・移動・削除はしません。
- 新しく追加する PDF はリンクされたファイルになりません。 Rectoly から追加した PDF は、今までどおり Zotero ストレージか WebDAV サーバーに入ります。リンクされたファイルを作るのは、PC の拡張機能の仕事です。PDF を Zotero に追加と WebDAV サーバーのファイルをご覧ください。
- どこにも送りません。 フォルダはこの端末の中で読むだけで、中身が Rectoly のサーバーを通ることはありません。あなたのデータをご覧ください。
- リンクされたファイルと WebDAV は別々の設定で、同時に使えます。ZotFile が移したファイルはフォルダから、それ以外は Zotero ストレージか WebDAV サーバーから取ります。
うまくいかないとき
| 出る文 | 意味と対処 |
|---|---|
| この PDF はパソコンのフォルダにリンクされています(ZotFile・ZotMoov など) | この端末で基準フォルダをまだ選んでいません。基準フォルダを選ぶをご覧ください。 |
| リンクされたファイルが見つかりません: … | フォルダは設定済みですが、リンクの先にファイルがありません。「場所を探す…」を使ってください(見つからないときは)。 |
| このフォルダを読む許可がなくなりました | 許可が失われています。フォルダの名前が変わった・移動した、同期アプリを入れ直した、端末を復元した、などが原因です。フォルダをもう一度選んでください。 |
| リンクされたファイルを読めませんでした | ファイルがクラウドにだけあり、端末に降りていません。Dropbox や Google ドライブのアプリで、そのファイル(かフォルダ)を端末に置いてから、もう一度お試しください。 |
| 選んだファイルは基準フォルダの外にあります | 「場所を探す…」で結べるのは基準フォルダの中のファイルだけです。中のファイルを選ぶか、もっと広いフォルダを基準フォルダにしてください。 |
| このフォルダに今はアクセスできません | ドライブがつながっていないか、同期アプリが動いていません。起動するかつなぎ直してから、論文を開き直してください。 |
診断データに残るのは失敗の種類だけで、フォルダやファイルの名前は残りません。困ったときをご覧ください。