WebDAV サーバーのファイル

Nextcloud・InfiniCLOUD・大学のストレージなど、自分のサーバーに置いた論文のファイルを Rectoly で使います。

対象 Mendeley 版・Zotero 版 Windows · Mac・iPad 一部が購入に含まれる

WebDAV とは・誰に必要か

WebDAV は、会社のクラウドではなく自分のサーバーにファイルを置くための、広く使われているしくみです。Nextcloud、ownCloud、InfiniCLOUD(TeraCLOUD)、坚果云、Koofr、大学のストレージ、家庭用の NAS の多くが対応しています。

Zotero 版Zotero では、論文に添付したファイルの同期先を「Zotero ストレージ」か「自分の WebDAV サーバー」から選べます(PC の Zotero の[設定]→[同期]→[ファイルの同期])。WebDAV を選んでいると、Zotero のサーバーに PDF は置かれません。そのため Rectoly も Zotero からは取れず、どの論文にも「ファイル未同期」と出ます。Rectoly でも同じサーバーを設定すれば、Zotero と同じように読み書きできます。

Mendeley 版Rectoly は WebDAV サーバーの中を見て、PDF を取り出せます。この端末で読むことも、Mendeley に追加することもできます。Mendeley のライブラリ・端末のファイル・監視フォルダに加えて、PDF の入り口がもう 1 つ増えるかたちです。

Zotero 版ZotFile や ZotMoov で PDF を Zotero の外に移している場合は、別の設定になります。ZotFile・ZotMoov でリンクしたファイルをご覧ください。

  • Zotero 版サーバーの設定と「サーバーを確認」は無料です。WebDAV から PDF を読むのは、Zotero ストレージからのダウンロードと同じ扱いで、購入に含まれる機能です。14 日間の無料トライアルの間は無料で、トライアルを始める前でも最初の 1 本は無料です。トライアルと購入をご覧ください。
  • Mendeley 版サーバーの設定と、サーバーの中を見ることは無料です。PDF をこの端末で開く・Mendeley に追加するのは購入に含まれる機能で、14 日間の無料トライアルの間は無料です。一度取り込んだ PDF を開き直すのは、いつでも無料です。トライアルと購入をご覧ください。

WebDAV を設定する Zotero 版

PC の Zotero と同じ内容を入れてください。Zotero 側の設定は[設定]→[同期]→[ファイルの同期]にあります。URL・ユーザー名・パスワードをそこから写します。

  1. Rectoly で設定を開きます。
    • Mac・iPad設定 ›「同期とバックアップ」›「ファイルの同期(WebDAV)」。
    • Windows設定 ›「同期」›「ファイルの同期(WebDAV)」。
  2. 「ファイルの同期方法」を「WebDAV」にします。
  3. 接続は「https」のまま、「URL」にはスキームと /zotero/ の間の部分だけを入れます(例: example.teracloud.jp/dav)。末尾の /zotero/ は Rectoly が自動で付けるので、入れないでください。Zotero 本体の設定も同じ形です。
  4. 「ユーザー名」と「パスワード」を入れます。サービスによっては専用のパスワードが要ります。アプリ用パスワードをご覧ください。
  5. 「サーバーを確認」を押します。

「サーバーを確認」では、その住所が本当に WebDAV サーバーか、ユーザー名とパスワードが通るか、試験用のファイルを置いて読み戻せるかを確かめます。通ると「確認済み」と日付が出ます。押さないまま転送を始めたときは、Rectoly が自動で確認します。

サーバーに zotero フォルダがまだ無いときは、「…/zotero/ がありません。作成しますか?」と出ます。「作成」を選ぶと、そのまま確認が続きます。このフォルダは Zotero が添付ファイルを置く場所なので、必ず必要です。

置いた直後のファイルをすぐには返さないサーバーもあります。そのときは「試験用のファイルをすぐには読み戻せなかった」と伝えたうえで、使えるものとして確認済みにします。

暗号化しない http は、家や研究室のネットワークの中のサーバー(192.168.….local など)にだけ使えます。その場合も「暗号化されない」という注意が出ます。それ以外は「https」を選んでください。確認できない証明書(自己署名など)は受け付けません。受け入れる方法は用意していません。Zotero 本体と同じです。

論文を開く Zotero 版

読み方は今までと変わりません。論文を開くと、PDF が端末に無ければ Rectoly が WebDAV サーバーから取ってきて、展開して開きます。PDF のダウンロードとオフラインをご覧ください。

  • WebDAV に切り替える前から Zotero ストレージにあるファイルは、そのまま Zotero ストレージから開きます。混ざっていても、整理は要りません。
  • グループライブラリの論文は、いつも Zotero ストレージから取ります。グループライブラリと手書きをご覧ください。
  • サーバーにまだ PDF が無いときは、「この PDF は WebDAV サーバーにありません。PC の Zotero でファイルを同期してください。」と出ます。Zotero は次の同期でファイルを上げるので、PC 側の同期が終わるのを待つのがふつうの直し方です。

ダウンロードしたファイルは、Zotero が項目に記録しているものと同じかどうかを毎回確かめます。壊れていれば、開かずに捨てます。

Rectoly から追加した PDF Zotero 版

「WebDAV」を選んでいる間は、Rectoly が Zotero に追加するものはすべて Zotero ストレージではなく WebDAV サーバーに上がります。PDF を Zotero に追加監視フォルダ、ほかのアプリから Rectoly に送った PDF、どれも同じです。

Rectoly は Zotero に項目を作り、ファイルをサーバーに上げ、どのファイルがその項目のものかを項目に書き込みます。PC の Zotero は次の同期でそのファイルを受け取り、ほかの添付ファイルと同じように表示します。PC 側ですることはありません。

  • グループライブラリへの追加は、今までどおり Zotero ストレージに入ります。グループは WebDAV を使えないためです。
  • サーバーの空きが足りないときは「WebDAV サーバーの空きが足りません」と出て、論文は追加されません。
  • 途中で止まったアップロードは、次に Rectoly を動かしたときに続きから進みます。同じ手順を繰り返しても問題ない作りです。
  • ログアウトすると、保存したパスワードは Zotero のログイン情報と一緒に消えます。入れ直すまで、Rectoly は PDF の追加を始める前に止まります(黙って Zotero ストレージに上げることはしません)。

グループライブラリと手書き Zotero 版

  • グループ・公開ライブラリ・フィードは、いつも Zotero ストレージです。 Zotero 自身が WebDAV を認めていないので、WebDAV を選んでもグループの動きは変わりません。
  • 手書きは Zotero ストレージに置きます。 Rectoly は読書モードの手書きを、論文に添えた小さなファイルとして Zotero に保存します。PDF が WebDAV にあっても、このファイルは Zotero ストレージに行くので、ほかの Rectoly の端末にもそのまま届きます。タブレットと PC で手書きを共有をご覧ください。
  • Zotero ストレージに戻すのも自由です。サーバーの設定を残しておけば、WebDAV に上げた論文も開けますし、端末にある PDF が消えることもありません。サーバーのファイルをどうするかは、PC の Zotero の仕事です。
  • Rectoly は、自分が置いたもの以外をサーバーから消しません。

サーバーを登録する Mendeley 版

  1. 設定を開きます。
    • Mac・iPad設定 ›「同期とバックアップ」›「WebDAV サーバー」。
    • Windows設定 ›「同期」›「WebDAV サーバー」。
  2. 接続は「https」のまま、見始めたいフォルダの「URL」を入れます。Nextcloud なら cloud.example.com/remote.php/dav/files/USER のような形です。大学のストレージや NAS にはそれぞれの住所があります。ユーザー名や「?」「#」から後ろは入れないでください。
  3. 「ユーザー名」と「パスワード」を入れます。サービスによっては専用のパスワードが要ります。アプリ用パスワードをご覧ください。
  4. 「接続を確認」を押します。通ると「確認済み」と出て、すぐに使えます。

登録できるサーバーは 1 台です。「削除」を押すと、設定とこの端末のパスワードを消します。設定するには Mendeley にログインしている必要があります。

暗号化しない http は、家や研究室のネットワークの中のサーバーにだけ使えます(注意が出ます)。それ以外は「https」を選んでください。確認できない証明書は受け付けません。

サーバーを見て PDF を開く Mendeley 版

  • Mac・iPadライブラリで「…」›「WebDAV から開く…」、または「WebDAV から Mendeley に追加…」を選びます。
  • Windowsライブラリの一覧の上の「⋮」›「WebDAV から開く…」、または「WebDAV から Mendeley に追加…」。読んでいる間は、論文の上の「取り込む」メニューにも同じ項目があります。

一覧に出るのはフォルダと PDF だけです。サーバーのほかのファイルは出しません。フォルダを開くと中に入り、上のパンくずで戻れます。「名前順」「更新日順」で並べ替えられます。最後に見ていたフォルダは覚えています。

PDF を選んだあとは、次のどちらかです。

  • 開く: この端末に取り込んで開きます。読むための機能はすべて使えます。ほかの「この端末の PDF」と同じ棚に入るので、あとから無料で開き直せます。ログインせずに PDF を開くをご覧ください。同じファイルをもう一度選んでも、サーバー側が変わっていなければ取り直しません。
  • Mendeley に追加: ライブラリに追加します。タイトル・著者・年の確認の画面は今までどおりです。PDF を Mendeley に追加をご覧ください。いくつか選んで、順に追加することもできます。

Rectoly はサーバーを読むだけです。書き込みも、名前の変更も、削除もしません。1 つのフォルダに数千を超える項目があると一覧にせず、「項目が多すぎます。フォルダを分けてください。」と出ます。

アプリ用パスワード

ふだんのログインのパスワードでは WebDAV を通さず、別のパスワード(アプリ用パスワード)を求めるサービスがあります。正しいはずのユーザー名とパスワードが受け付けられないときは、たいていこれが理由です。2 要素認証を使っていると必ず必要になります。

  • Nextcloud・ownCloud: 個人のセキュリティの設定でアプリ用パスワードを作り、ログインのパスワードの代わりに使います。ユーザー名は同じです。
  • InfiniCLOUD(TeraCLOUD): アカウントのページで「アプリ連携」を有効にすると、アプリ用パスワードが発行されます。ウェブにログインするパスワードの代わりにこれを使います(一度しか表示されません)。
  • 坚果云: アカウントのセキュリティの設定でアプリを追加すると、ここで使うパスワードが出ます。

ユーザー名は、そのサービスが WebDAV 用に表示しているものです。メールアドレスとは限りません。

パスワードの置き場所

住所・ユーザー名・パスワードはこの端末にだけ残り、パスワードは OS のしくみで暗号化して保存します。

  • Mac・iPadキーチェーン。
  • WindowsWindows のアカウントに結び付けた暗号化。

送り先はあなたのサーバーだけです。Rectoly のサーバーがこれらを見ることはなく、WebDAV を使っていることを Mendeley・Zotero に伝えることもありません。ログアウトするとパスワードは端末から消えます。ほかの設定は残るので、入れ直すのはパスワードだけです。あなたのデータをご覧ください。

うまくいかないとき

出てくる文はどれも、あなたのサーバーについてのものです。

出る文意味と対処
サーバー … に接続できませんその住所に何も応答がありません。URL の打ち間違い、ネットワークが無い、サーバーが止まっている、のどれかです。ブラウザで住所を開いて確かめてください。
… は WebDAV の URL ではないようです応答はありましたが、WebDAV サーバーとしてではありません。だいたいはパスの間違いです。WebDAV の住所は、ブラウザで使う住所とは違うことがほとんどです(Nextcloud は remote.php/dav/files/<ユーザー名> で終わります)。
WebDAV サーバーがユーザー名とパスワードを受け付けませんでしたユーザー名かパスワードが違うか、アプリ用パスワードが必要です。アプリ用パスワードをご覧ください。
このサーバーの … にアクセスする権限がありませんユーザーは通りましたが、そのフォルダを使う権限がありません。自分のフォルダを指すか、サーバーの管理者に確かめてください。
この URL のフォルダが見つかりませんホスト名から後ろの部分が、サーバーに存在しません。
サーバーの証明書を確認できませんでした確認できない HTTPS は使いません。自己署名の証明書も受け付けません。端末が信用する証明書を入れてください。
暗号化しない接続(http)は…http は家や研究室のネットワークの中のサーバーにだけ使えます。「https」を選んでください。
サーバーが要求を制限しています短い間に要求が多すぎました。坚果云など、上限のあるサービスで起きます。数分おいてからもう一度お試しください。
WebDAV サーバーのファイルを開けませんでした(形式が違います)返ってきたものが、期待したファイルではありませんでした。特定の論文だけで起きるなら、サーバー側のそのファイルが壊れている見込みです。
この PDF は WebDAV サーバーにありませんPC の Zotero がまだ上げていません。PC でファイルを同期してから、ここでライブラリを同期してください。
WebDAV サーバーに zotero フォルダがありませんzotero フォルダが移動・削除されています。「サーバーを確認」を押すと、作成するかを尋ねます。
ダウンロードしたファイルが壊れていました項目に記録されている内容と合いませんでした。開かずに捨てます。もう一度お試しいただき、続くようなら Zotero から上げ直してください。
WebDAV サーバーの空きが足りませんサーバーの空きを作ってから、もう一度追加してください。
無いはずのファイルがあると答えています存在しないファイルに対する応答が正しくないサーバーです。安全に同期できないので、サーバーの管理者に確かめてください。
WebDAV のパスワードがこの端末にありませんログアウトで消えています。設定で入れ直して「サーバーを確認」を押してください。
この PDF はもうサーバーにありません一覧を開いている間に移動・削除されました。フォルダを読み込み直してください。
この PDF は大きすぎて、この端末に取り込めません小さいファイルを選ぶか、端末の空きを増やしてください。
項目が多すぎます。フォルダを分けてください1 つのフォルダの項目が、一覧にできる数を超えています。サーバー側でフォルダを分けてください。

診断データに残るのは失敗の種類だけで、住所・ユーザー名・ファイル名は残りません。困ったときをご覧ください。

2026年9月20日 更新